着物買取のコツ

着物の価格は何故高い?着物が高値で売れる理由を検証

現代は、普段の生活の中で着物を着る機会が少なくなり、お正月や成人式、七五三、結婚式など限られた機会にしか着用しなくなってきています。
場合によっては、1年を通して着ることがない方も多いのではないのでしょうか。
しかし、着物は洋服に比べて圧倒的に高い価格で売られていることに疑問を抱く人がいます。
そこで今回は、着物が高値で売れる理由について解説していきたいと思います。

着物に使われている素材が高い

一般的に使われている着物の代表的な素材は「絹」になります。
着物に使用する絹は、上質な生糸を使用するため素材自体が高いという理由があげられます。
絹は天然繊維なので簡単に手に入れることができず、大量生産が難しいためコストダウンをはかることができません。
最近は、国内生産の繭は全体の1%にも満たず、ほとんどは中国からの輸入品に頼っています。
着物1枚は約700グラムと言われていますが、一反の着尺に対して2600個の繭が必要になるため、それだけの数を用意するだけでもかなりの値段になってしまうのです。

着物は素材によって値段が異なる

上記では着物に使われる素材が高いことで着物の価格が高額になるということを解説してきました。
しかし、厳密に言うと着物は使われている素材によって価値が大きく変わってきます。

・化学繊維
・ウール
・ポリエステル
・麻
・木綿
・正絹

最も安価な素材として知られているのが化学繊維やウールを使用した着物です。
ポリエステルは最近流通されるようになった素材ですが、比較的低価格で販売されています。
カジュアルな装いと言われる着物には、麻や木綿を素材に用いて作られていることが多いようです。
また、染物よりも織物の着物の方が手間がかかってしまうため、全体的に金額が高い傾向にあります。
このように、着物自体に高い値段がつけられている訳ではなく、素材や技法、ブランドによって金額が変わってくることがわかります。

着物一点作るのに時間がかかる

着物が高額になる理由を検証する上で、手間暇がかかることは外せない理由の一つです。
着物の染めには「手描き友禅」「糸目友禅」「型染」「スクリーン捺染」「機械染」などがあげられますが、手描き友禅や糸目友禅、型染は手作業になるため、染めあげまでにかなりの時間が必要になります。
月に染められる数も限定されてしまうので、着物が高額になる理由として納得できるのではないでしょうか。
沖縄の紅型染めは、六通りの柄付けによって月に2〜3本くらいしか染めることができません。
着物の染色家はたった2、3本で生計を立てなければならないので、おおよその価格は想定できます。
専業で生活費を稼ぐにはとても難しい職業なので、着物の染める職人が少なくなってきていることにも納得できるのではないでしょうか。

生産量が減ってきている

上記では素材の高さと染め時間が長くかかるということをご紹介しましたが、着物を織りあげる作業も多くの時間が発生します。
大量生産に対応するために機械織機を使う工程を利用すれば当然早く着物を織りあげることができますが、機械であっても放置しておくわけにはいきません。
必ず機械のそばに人が付き、一つひとつ確認していく作業が必要になります。
そして、着物は普段着でなくなったことによって生産量が減ってきていることも要因となっています。
それに伴い着物は希少性の高い高級品へと移行していっているようです。
職人の後継者が少なくなり、高齢化が加速するにつれて伝承技術も薄れてしまっています。
着物職人は高度な技術を要する厳しい仕事内容であるにも関わらず、収入が得にくいといったデメリットもあるようです。
技術と根気を要する染職業界が生き残っていくためには、着物の価格が高価になってしまうことは仕方ないことなのかもしれません。

東南アジアを中心に着物の需要が高まりつつある

着物は大量生産できない商品であるにも関わらず、東南アジアなど海外で需要が高まってきていることをご存知でしょうか。
海外で、日本の伝統あるものに対して採否評価されているのが着物にあたります。
女性向けの習い事「茶道」「華道」「日本舞踊」などに人気が集まっていることから、着付けの資格を習得する人も増えてきています。
また、着物を着用する以外に着物の生地を使って洋服やバッグ、ポーチ、傘などを作るリメイクアイテムが目につくようになりました。
外国人の目には着物の素材や仕立て、雰囲気などがエキゾチックなものとして新鮮に映るのではないでしょうか。
それに伴い着物の買取業者が増え、価格相場が上昇しています。
日本でリサイクルブームを引き起こしている原因も、こういった海外からの需要が高まってきていることが理由と言えるでしょう。

このように着物を作る工程や価値が理解できると、高値で売れるということも受け入れることができます。
技術や手間暇を考えると高額になってしまうのは仕方のない事かもしれませんが、着物の知名度や注目が集まってきているということも影響していると言えるでしょう。